住宅塗装に使用する塗料には多くの種類があり、それぞれ特徴やメリット、耐用年数や価格が異なります。こうした塗料の中から、築年数や状態、工法、素材、立地条件、ご予算に合わせて最適な塗料を選ぶのも私たちプロの仕事です。
南信塗装では、新しい塗料を扱う場合にお客さまの現場でいきなり試すことはせず、まずメーカーから提示されたデータをもとに独自の実験を行い、問題ないと判断できた材料のみを導入しています。
塗料メーカーのカタログ値では得られない独自のデータと結果により、当社の施工エリアに適した塗料を自信を持っておすすめできるのです。
実験の一例
遮熱塗料の比較
屋根に見立てた同じ大きさの板に、遮熱塗料と通常の塗料をそれぞれ塗布し、温度の上がり方のデータを記録。色による温度変化を考慮し、黒色と白色に近いグレーの計4種類で行いました。
使用した塗料は遮熱塗料として快適サーモSi、通常塗料としてパワーシリコンマイルドⅡの2種類。同じ照射条件において3分までは30秒ごと、3分以降は1分ごとに表面温度の変化を記録しました。
黒、グレーともに当社の遮熱塗料としてメインで使用している快適サーモSiが、高い遮熱効果を上げていることがわかりました。
断熱塗料の比較
外壁を用いて住宅に見立てた箱形のケースを2つ用意し、これに断熱塗料と通常の塗料を塗布。外からの温度上昇とケース内の温度差のデータをそれぞれ記録し温度変化による遮熱性能を比較しました。
断熱塗料サーモシャット工法とベーシックな塗料としてクリーンマイルドシリコンを塗布。赤外線ランプを同条件で照射し、ケース内の温度を5分ごと120分間計測し温度変化を比較しました。省エネ効率を高める塗料として、サーモシャット工法の遮熱効果が確認できました。
シリコンセラミック塗料における汚れの付着
実施期間:2018年9月〜11月
外壁に見立てたサイディング4枚に、通常のシリコン塗料とシリコンにセラミック配合された塗料をそれぞれ塗布し、時間経過に伴う汚れの付着を比較しました。
実験前
実験後
実験に使用したのは、クリーンマイルドシリコン(セラミック入りシリコン塗装)、プレミアムシリコン(ラジカルシリコン塗装)、クールテクトSi(遮熱シリコン塗装)、水性コンポシリコン(水性シリコン塗装)の4枚。どの塗料も大きな差異はなく防汚性に優れていますが、南信塗装でおすすめしているクリーンマイルドシリコン(セラミック入りシリコン塗装)がもっとも汚れが付きにくいことがわかりました。